「印刷開始」ボタンを押す前に行う最後の総合チェックは、失敗を未然に防ぎ、設備を保護し、プリンターの寿命を延ばすために欠かせない重要なステップです。以下のチェックリストを印刷前のルーティンとして取り入れてください。



スライサーが示した材料使用量(gまたはm)と、スプール残量が一致しているかを確認します。材料切れは典型的な失敗原因です。材料経路を手で引き、絡まりや摩擦がないことをチェックします。
装着した材料(PLA/ABS/PETG)がスライサーの設定と一致しているか確認します。材料の種類が設定と異なると、押出不良や糸引きが発生します。また、湿った材料は「パチパチ」音を出し、気泡や層間結合不良を引き起こすため、印刷前の乾燥が必要です。
スライス完了後、すぐに印刷せず、CURAなどのレイヤープレビューモードで最終確認を行います。
必要な場所に正しく生成されているか、不必要なサポートは除外できるか、サポートとモデルの接触距離は適切かを確認します。
ノズルの空移動ルートを観察し、モデル外の長距離移動がないか確認します。糸引き防止のため「引き戻し」と「Combing」機能を有効にします。
第1層が連続し均一で、モデル底面全体を確実にカバーしているかを重点的にチェックします。印刷成功の“生命線”です。
予熱後、ノズル先端の炭化残留物や糸引きを確認し、真鍮ブラシで軽く清掃します。高温部には絶対に触れないでください。
プレート固定ネジ、クランプ、マグネットシートが確実に固定されているか確認し、印刷中のズレを防ぎます。
XYZ軸レールの清潔度、ヘッドとベッドのスムーズな動作、異音の有無、ベルト張力(適度な弾力)が適正か確認します。
ノズル・ヒートベッドは200°Cを超える高温となるため、印刷中・直後に触れることは禁止。子供やペットを近づけないよう注意します。
Ⅰ プリンター周囲に紙・布・可燃液体などを置かない。
Ⅱ 無人での長時間運転を避け、可能な限り人がいる環境で稼働。
Ⅲ 煙探知器・小型消火器を設置し、万一に備えます。
ABS等は有害ガスを発生する場合があるため、換気を確保。閉室で使用する場合は空気清浄機を併用し、可能ならPLAを優先使用します。
水平で安定した台に設置し、振動を抑えます。揺れはゴースト発生や機械寿命の低下を招きます。